着物の再生:着物リメイク服
着物の美しさや質感はそのままに、日常生活で着やすい&お手入れしやすい形にリメイク。
着物の生地幅や質感などの特徴を踏まえ、リメイク後もずっと美しく着続けられるよう工夫して設計しています。
いったん洋服に仕立ててしまうと元の着物の形には戻せませんし、また解いて縫いなおすことも難しくなります。
ですので、元の着物の良さを最大に生かすべく、持てるセンスと技術をあまさず使い、常に研究をかさねて作り上げています。
チェルシエ倉庫の着物リメイク服へのこだわりについて、詳しくは下記「一味ちがう、着物リメイクを」へ
一部の作品をONLINE SHOPにて販売します。
一味ちがう、着物リメイクを
チェルシエ倉庫では、元の着物の特長を最大にいかすと同時に、洋服として着やすく、お手入れしやすく、長く美しく着続けられるお仕立て方法を研究しています。
着物の柄が一番映えるよう配置するのはもちろんのこと、着物特有の事情(生地幅・傷み・シミ等)も踏まえて、ずっと着続けられるようパターン&縫製仕様を工夫しています。
【生地に無理をさせない設計】
着物リメイクに最適な専用のパターンを独自に開発しています。
着物の生地は幅が狭いため、はぎ合わせにセンスと技術が要ります。
はぎ方・はぐ箇所をパターン上で工夫し、なるべく歪みが出づらい設計を心がけています。
また着物は薄くデリケートなものが多く、生地自体が古く傷みやすかったりもします。
仕立てた際になるべく生地に余計な負担がかからないようなデザイン上の工夫も凝らしています。
【柄の配置バランス】
洋服に仕立てあがったときの第一印象を左右するのが、シルエットと柄の配置。
リメイクの際は、着物の柄の特長とリメイク後の洋服としての完成イメージとをしっかりマッチさせることが大切です。
特に振袖や訪問着など大きな柄が入った着物ほど、デザイン・パターンを慎重に組み合わせることが必要になります。
元の色柄の雰囲気を壊さないよう、洋服としてしっくりくるための生地・柄を配置するのですが、ここで試されるのが、美的センス。
限られた生地量の中で柄を生かした配置をするのはなかなか骨なのですが、それこそが腕の見せ所だと思っています。
【内側もきれいな縫製仕様】
チェルシエ倉庫では、着物リメイクの際の縫い代の処理が独特です。
服の内側の縫い代がペラペラせず、ひっかかりが最小限になるよう、一手間かけた縫製をしています。
一般的なロックミシンによる端かがりの縫い代始末方法は、早くて楽なのですが、当倉庫では採用していません。
というのは、ロックミシンの糸かがりでは心もとないからです。
万一、何かの拍子(たとえば着ているときやお洗濯の時)にこの糸が何かに引っかかりでもしたら、生地がつれて傷んだり、形が崩れてしまったりしかねません。
ただでさえ着物の生地はデリケートなものが多いので、こういった心配の種は最初から取り除いておきたいものです。
そもそもロックかがりの糸目が、着物の美しさにそぐわない気もします。たとえ服の裏側であっても・・・・
☟チェルシエ倉庫の着物リメイク服の内側(服の裏側・肌側)はこんな感じ↓